9Nov
みなさん、こんにちは。
本日は、暗号化について書いていきたいと思います。
暗号化といっても様々な方法が考えられ、活用されてきました。
すべてを説明するのは厳しいので、情報Ⅰに関する内容を抜粋して書いていきます。
そもそも、「暗号」とは何でしょうか?
特定の人同士だけがわかるように変形させた情報のことですね。
暗号にすることで、想定していない他者がその情報を得ても価値のある情報として得ることができないようにしたものです。
暗号にすることを「暗号化」といい、
暗号を元に戻すことを「復号」といいます。
暗号化や復号のための具体的な手順やデータを「鍵」といいます。
もともとの文章を「平文」といい、
暗号化された文章を「暗号文」といいます。
さて、その暗号化にも歴史があります。
もっとも簡単で、みなさんもイメージしやすい方法が「換字法」です。
これは、文字をあるルールに則って、別の文字に置き換える方法で、みなさんもやったことのある方法ですね!
シーザー暗号は、この換字法の1種で、アルファベットを一定の文字数分ずらす暗号法です。
例として、
ABC を EFG に書き換えるというルールにすると、
CAT という単語を GEX というように書きます。
これは、単語の性質や文字の頻出度合いによって、簡単に見抜かれてしまいます…
このように一定のルールを定めて、暗号化と復号で使う同じ鍵のことを「共通鍵」といい、
共通鍵を用いた方式を「共通鍵暗号(秘密鍵暗号)」といいます。
これには、鍵のやり取りにデメリットが多く、送り手が正確に受け手に鍵を教える必要があること、違う送り手や違う受け手と情報のやり取りを行う時には、別の鍵を作らなければならないことなどがあります。
この問題を打破するために、「公開鍵暗号」が考えられました。
送り手は、受け手の公開鍵を用いて暗号化を行い、受け手は、復号するときに秘密鍵を用います。
公開鍵では、復号できないようにすることで、公開鍵は誰に渡しても問題なく、秘密鍵は自分自身だけがもっていれば大丈夫です。
言葉で書くとイメージが持ちにくいですね…
練習問題などで暗号化についてしっかりと勉強しておきましょう。
RSA暗号は、この公開鍵暗号の1種で、さらに「秘密鍵で暗号化した暗号文を公開鍵で復号できる」という性質を持ちます。
この性質を利用したものが「デジタル署名」です。
送り手が秘密鍵で暗号化し、受け手に送信します。そうすることで、受け手が間違いなく送り手が作成した文書だと判別することができますね。
しかし、通信開始より前になりすましが起きた場合、判別ができません。
そのため、公開鍵が本人のものであると証明する第三者機関が存在し、「認証機関(認証サーバ)」といいます。
デジタル署名を利用したい人が認証機関に登録して発行を受ける証明書を「デジタル証明書(電子証明書)」といいます。
近年の端末では、「このサイトは安全ではありません」というような表示がされるものがありますが、これはセキュリティの強さを判断しているものです。
インターネットで広く用いられているWWW(ワールドワイドウェブ)という通信サービスでは、HTTPというプロトコルが用いられますが、セキュリティ向上をしたHTTPSが近年では多く使われています。
これらの世間の動きから、HTTPを用いたサイトに警告を表示しています。
もちろん相対的に見れば危険度は高いですが、すべてが危険というわけでもありません。
ただ、「危険かもしれません」や「HTTPプロトコルのサイトです」と表示しても危険性が伝わらないので、危機感を持たせるような文章になっているのだと思います。
本日は、ここまでです。
次回は「データベースと情報システム」についてです。