17Oct
みなさん、こんにちは。
今日は、「情報Ⅰ」の「コミュニケーション」の用語に関して列挙していきます。
この範囲は、キーワードが多く、思考力よりは、暗記の分野が多めとなっています。
通信(コミュケーション)とは、情報をやりとりすることです。
1793年、「セマホール(腕木通信)」によってより高度な通信ができたとされています。これは、フランスで用いられた方式で腕木を動かし、それを望遠鏡で読み取るというようなものでした。
それ以前には、狼煙などで遠方との通信を行っていましたね。
そして、モールス電信機が発明され、電気通信によって、符号を送受信できるようになりました。
このときに考えられた、短点・長点・間隔の組み合わせでアルファベットを示すものをモールス符号と呼び、現代にいたるまで多くの場面で活躍しています。
電気信号でのやりとりを行っていたため、次に電線を用いて音声を送る研究がはじまりました。1837年にページが電流によって音声を伝える方式の原理を発見し、1876年にグラハム・ベル(アメリカ)が実用的な電話機を発明、特許申請を行いました。
さらに時代は流れ、1895年、メルコリーニ(イタリア)によって無線通信が発明されました。
1906年にはアメリカのマサチューセッツ州にて実験放送局から音楽メッセージを流しました。これがラジオ放送の始まりです。
日本では、1925年に東京放送局が愛宕山から本放送を開始しました。
世界で初めて無線電話が実用化されたのは、1914年、日本の三重県での出来事でした。
1928年、アメリカでテレビ放送の実験放送が行われました。
日本では、1939年に実験が行われましたが、放送開始は1953年からとなりました。
そして、陸上での無線電話は、1946年、アメリカで有線電話と無線電話を接続する方式で使われました。
その後、1つの基地局で30~40kmの範囲で通話が行えるようになる、「大ゾーン方式」の移動電話が実用化されました。
1979年には、日本電信電話公社によって、小ゾーン方式(セル方式)が実用化され、運用がはじまりました。
1990年代後半には、携帯電話回線のデジタル化がすすみ、通話音質の改善や音声通信以外の電子メールやインターネットといった情報サービスが利用できるようになり、携帯電話は、電話機という位置づけから情報端末として使用されるように変化してきました。
今では当たり前となっている、オンラインリアルタイム処理は、1960年代半ばにオンラインシステムが構築され、実用化されました。このシステムによって、オンラインリアルタイム処理が行えるようになり、コンピュータに通信回線で端末装置を接続することで、端末装置からの処理を即時に実行できるようになりました。
タイムシェアリングシステムとは、多数の利用者がコンピュータを同時に利用するシステムのことです。
1960年代後半には、アメリカ国防省が支援を行い、ローレンス・ロバーツ(アメリカ)らがコンピュータ実験を行い、今のインターネットの起源となる、「ARPANET」と呼ばれる、バケット通信ネットワークシステムを構築しました。
近年では、放送のデジタル化によって、データ放送が可能になっただけではなく、インターネット接続されたテレビから視聴者側が情報を放送局に送ることができるようになりました。このような機能をもったテレビを「双方向テレビ」といいます。
そうした動きから、放送と通信の境界が曖昧になってきました。このようなことを「通信と放送の融合」といいます。
情報の発信はそれぞれ目的に適した適切な発信方法を用いることが必要です。これらの各性質について考えてみましょう。
・速報性:情報をいち早く伝える性質
・同報性:情報を多くの人に同時に伝える性質
・蓄積性:情報を蓄積できる性質
・検索性:情報を検索することができる性質
・双方向性:情報の流れが双方向である性質
そして、相反する区分として、「同期型と非同期型」があります。これは送受信のタイミングがほぼ一致するものと異なるものの区別をするものです。
現在では、同じWEBサービスであっても、どのような性質をもった発信方法かが異なる場合もあります。
動画配信サイトであっても、動画を投稿するだけなのか、リアルタイム配信にするのかによって異なりますね。
本日はここまでです。
次回から数回に分けて「ネットワーク」に関する内容を書いていきます。