23Aug
みなさん、こんにちは。(今回は雑学・余談パートです)
突然ですが、みなさん。
液晶ディスプレイやテレビにはどんなこだわりをお持ちでしょうか。
液晶サイズや解像度、光沢/非光沢など様々な要因をもって選んでいるかと思います。
今回は、そんな液晶について書いていきたいと思います。
さて、TN方式、VA方式、IPS方式 と聞いて、みなさんは何を選ぶでしょうか。
そもそも、方式なんて確認していないという方も多いと思います。
買ってから、思っていたようなものでは無かった…では遅いですし、近年はネットショップも充実し、実物を確認せずに購入する機会も多いかと思います。
そのような場面で、方式を確認することで一般的にどのような特性があるかを知っていると便利だと思いませんか。
TN方式は、液晶の分子が垂直方向に動くため、視野角(液晶を斜めから見えるかどうか)が狭く、色の表現も見る角度によって差が生じるなどのデザイン的な再現性は低いが、
一方で応答速度が高いので、スポーツ観戦やゲームなどの動きが速いものを見るための液晶に適しています。
※TNは”Twisted Nematic”の略で「ねじれネマティック」と訳されます。
VA方式は、TN方式と同様、液晶の分子は垂直方向だが、エリア毎の細かい制御を行っているので、視野角はTN液晶に比べて広くなっています。
またVA方式は後述のIPS方式同様、電圧をかけない場合は、バックライトを遮断するので「ノーマリーブラック」の方式で黒色の表現が豊かです。
液晶テレビに用いられることが多く、映画や景色など明暗がはっきりしたもの(コントラストが高い)を多く見る方に適しています。
応答速度は、TN方式に劣ります。
※VAは”Vertical Alignment”の略で「垂直アライメント」とも呼ばれます。
IPS方式(ADS方式)は、液晶分子が水平方向に駆動します。そのため、視野角が広いことが大きな特長です。
液晶を斜めから見たときにも色の再現度が高く、発色も鮮やかです。
VA方式と違い、光の全遮断が苦手なのでコントラストは低いです。
TN方式よりも応答速度は劣りますが、近年では応答速度の向上のための技術が搭載され、上位モデルではかなり改善傾向にあります。
応答速度を求めるのであれば、
TN方式 > IPS方式(ADS方式) > VA方式
一例として、TN方式の応答速度は0.4ミリ秒、ADS方式の応答速度は5ミリ秒、VA方式の応答速度は9.5ミリ秒程の製品がとある製品紹介ページに記載されていました。
応答速度の差が約24倍!と聞くと大きいように感じますね…
ただ、私はゲームもやらなければ、スポーツ観戦も一挙手一投足を注視してみないので、1000分の9秒遅れてていても何も感じませんが。。。
明暗の表現(コントラスト)を大切にしたければ、VA方式
発色の良さなど色の再現性を求める場合は、IPS方式/ADS方式 を選択すると良いと思います。
ただし、メーカーやモデルによる差もあるため、スペックはもちろん、実物を見ることが出来る環境であれば、
実際に映像を映し出して確認してみるのが良いですね。
今回の内容では触れていませんが、
解像度やサイズ、リフレッシュレートによっても印象が変わると思います。
液晶選び1つでも奥が深いですね…
本日はここまでです。