1Oct
みなさん、こんにちは。
今日の話題は、令和10年度以降の大阪府公立高校の入試についてです。本日ともう1回の2回にわけて全容を、その後要点のみの回を投稿します。
→全4回へ変更となりました。(2025年10月14日 追記)
part.1 内容まとめ
part.2 一般選抜について
part.3 一般選抜以外の選抜について
part.4 一般選抜概要 となっています。
本日は、入学者選抜制度改善の内容についてです。
令和7年7月25日付 大阪府教育委員会からの発表に基づいてこの記事を作成しています。
基本理念(要約)
・高校への就学機会の保障と生徒が主体的に学校選択ができること
・高校がアドミッション・ポリシーに適した生徒を求めることができること
・中学校、高校の教育活動への影響を配慮したものであること
・受験生にとって公平でわかりやすい制度であること
・生徒の個性・可能性を引き出し充実した高校生活につながる選抜であること
この5つに則って制度を設計したようです。
みなさんが知りたいのは具体的にどうなるか かと思いますので、それについて触れていきます。
1,選抜機会について
・令和9年度大阪府立公立高校入試までの 「特別入学者選抜」「一般入学者選抜」「大阪府立豊中高等学校能勢分校選抜」を一本化し、
「一般入学者選抜(以降、一般選抜)」として実施。
・同一校内の学科間の複数志望を認める。
・第2志望校への出願機会の設定。
※第2志望校での合格者決定は、当該校の第1志望者数が募集人数に満たない場合に行う。
・二次入学者選抜の実施。
※一般選抜による合格者数等が募集人員に満たない場合、二次入学者選抜(以降、二次選抜)を行う。
・その他、「帰国生選抜」「日本語指導が必要な生徒選抜」「自立支援選抜」「自立支援補充選抜」「秋季入学者選抜」を別途実施する。
2,選抜日程について
・一般選抜の学力検査等の実施基準日は「3月1日」
・二次選抜は一般選抜の合格発表後の実施
・「帰国生選抜」「日本語指導が必要な生徒選抜」「自立支援選抜」の基準日は「2月16日」
・「自立支援補充選抜」は二次選抜と同日程
・「秋季選抜」は9月中旬に実施
3,選抜資料について
「学力検査」「調査書」「実技検査」「面接」「作文」「エントリーシート」の中から入学者選抜の種類によって定める。
・学力検査 国語・社会・数学・理科・英語の5教科、各90点満点。
国語・数学・英語については、令和9年度入試までと同様、A,B,C問題の3種類を作成し、各高校校長が選択し、教育委員会が決定する。
国語・数学・英語の問題については、A問題(基礎的問題+共通問題)、B問題(標準的問題+共通問題)、C問題(発展的問題+共通問題)となる。
・学力検査の英語について英語資格(外部検定)の活用
大阪府教育委員会の定めた読替え率により換算した点数と英語の学力検査の点数を比較し、より高い方の点数を当該受験者の英語の学力検査の成績とする。
実用英語技能検定 2級:読替え率70% 準1級・1級:読替え率90%
IELTS 5.0:読替え率70% 5.5:読替え率80% 6.0~9.0:読替え率90%
TOEFL iBT 40~49点:読替え率70% 50~59点:読替え率80% 60~120点:読替え率90%
・一般選抜において、合格者決定の第1手順として、学校特色枠を設定する。
(1)各高校のアドミッション・ポリシーに応じた実施区分を設定し募集する。
(2)各高校で設定できる実施区分は3種類まで。
(3)志願者が応募できる学校特色枠は1つとし、出願時に申告が必要。
(4)全日制の課程総合学科(エンパワメントスクール及びステップスクール)、定時制の課程、通信制の課程については、課程や学科の特色を踏まえて面接を行っていることから、全ての志願者を対象にアドミッション・ポリシーを踏まえた選抜手順を別に定める。
(5)第2志望校における合格者の決定に当たっては、第1志望校における学力検査(国語、数学、英語)の共通問題の成績及び調査書の評定が選抜資料。
・調査書について
・各学年の必修の全教科について、いわゆる絶対評価に基づく評定を5段階で評価し、活動/行動の記録の記載は不要。
・第1学年から第3学年までが評価対象となり、各学年の評定の比率を、1年:2年:3年 = 1:1:3とする。
・各教科の評定は同等に扱う。
・総合得点の算出にあたって、学力検査の成績と調査書の評定の比率について、「3:7」「4:6」「5:5」「6:4」「7:3」の5つのタイプを設け、各高校校長が選択し、教育委員会が決定する。
今日はここまで。次回は、各選抜の具体的な内容についてです。











